婦人科の病気について

婦人科の病気について

性感染症には、以下の様にいろいろな病気がありますが、いづれにも共通しているこのは、“初期は無症状”ということです。

* クラミジア
* 淋病
* トリコモナス
* ヘルペス
* 尖圭コンジローマ
* 子宮頸がん

当院では、その他に梅毒、B/C型肝炎ウィルス、AIDS(HIV)検査等も可能です。子宮頸がんもHPVというウィルスによる性感染症なのです!
ここ数年、患者さんの数が激増しています。おりものが水っぽい、といった初期症状からはじまって、原因不明の下腹痛や微熱といった腹膜炎症状を呈します。子宮頸管に炎症をおこしたり、卵子と精子が出会う卵管という場所をせき止めて、不妊症にもなってしまいます。妊婦さんでは、出産時に産道から赤ちゃんに感染すると、出生後に目や肺の重大な病気にもなりかねません。早いうちにみつかれば、約2週間で完治します。性感染症なので、必ず相手の男性の方も同時に治療しないと無意味です。もちろん、治療中のエッチはひかえましょうね!
古くから知られている性感染症です。男性では尿道から黄色い膿が出、排尿時に焼けるような痛みがあります。女性では腟炎や子宮頸管炎となり、おりものが増える程度ですが、炎症が卵管におよぶと下腹部が痛くなります。両方の卵管に炎症が起こると、将来不妊症の原因にもなります。近年抗生物質飲み薬が効き難くなってきていますので、点滴による治療がメインとなります。
トリコモナス(=虫の一種)感染症は、いまだに多い性感染症で、クラミジア感染症や淋病などが合併していることもあります。
症状は黄色っぽいおりものの増加に伴って外陰部が赤くなり、かゆみや痛み、時に膀胱炎症状を伴います。
膣内の消毒や、飲み薬で完全に治療できます。
クラミジア等と同様に、相手の方も一緒に治療しましょうね!
ヘルペスというウィルスに感染する病気で、口の周囲に発症するのはⅠ型タイプ、性器に発症するのはⅡ型タイプが主役となります。
セックス等により感染して3〜7日後に発症。38度以上の高熱が出たり、外陰部に水疱ができたりして、強烈な痛みで歩けなくなります。
治療は症状により飲み薬・軟膏・点滴治療を行います。早期に治療を始めることが何よりも大切です。免疫力の低下によって再発もします。
妊婦さんでは、赤ちゃんへの感染を防ぐ目的で帝王切開になることもありますから要注意ですね!
子宮頸がんと同様、セックスにより男性から持ち込まれるヒトパピローマウィルス=HPV(HPV6/11型等)の感染が原因です。外陰〜肛門部、外尿道口付近、膣壁〜子宮膣部に、初期には乳頭状の小さなイボができ、かゆみも出てきます。初期であれば自然に治ることもありますが、ほとんどは徐々に大きくなってきます。
治療は、塗り薬の使用や日帰りでの外科的治療を行います。
「最近ヨーグルト状、粉チーズ状のおりものの量が増えて、とってもかゆいです・・・。」
この様な方は先ずカンジタ(カビの一種)に感染していることを疑いましょう。
治療は局所の消毒や飲み薬等ですが、睡眠不足や生活リズムの乱れ、カゼをひいたりすると再発もします。糖尿病や膠原病など持病をお持ちの方や、長期に抗生物質を使用された方も要注意です。
清潔をこころがけ、お風呂で石鹸を使ってこまめにごしごし・・・これはますます症状を悪化させる最悪の行為ですから、止めてくださいね!
最近の晩婚化やディンクス(死語?)が増えているこの国では軒並み増加傾向にあります。毎月の月経血の本質は、血液と子宮から剥がれ落ちた子宮内膜。月に一度妊娠の準備をしているところ=子宮内膜が子宮の筋肉や卵巣、おなかの中に逆流し、そこで増殖してしまうのがこの病気の原因ではないかと考えられていますが、いまだ謎の多い病気です。毎月とにかく痛い痛い。将来は不妊症の原因にもなります。漫然と痛み止めを飲んでも、根本的な治療にはならず悪化する一方ですから、あまりお勧めできません。
治療は妊娠することがベストですが、ピルの服用や偽閉経治療も有効です。
お腹を切らない腹腔鏡で検査〜治療する場合もあります。
子宮筋層内にできた子宮内膜症を特に【子宮腺筋症】といい、卵巣にできた子宮内膜症による嚢胞を【チョコレート嚢胞】と呼びますが、これががん化する患者さんが少しずつ増えています。定期的に超音波や血液検査等でがんを合併していないか、はっきりさせておきましょう。
とても有名な病気ですよね。
子宮を形成している筋肉から発生し、自らの卵巣から分泌されている女性ホルモンを栄養として増大してくる腫瘍です。 99%は良性ですから、発生部位・大きさ・数・症状しだいでは妊娠・出産や、無治療で経過をみることも可能である一方、現在無症状でも、知らずのうちにだんだん大きくなり、繰り返される過多月経によって貧血となったり、膀胱炎症状が悪化するなど、ホルモン療法・子宮動脈塞栓療法・外科的切除・超音波集束療法等を必要とすることもあります。
定期的に検診(超音波・細胞/組織診・血液による腫瘍マーカー検査・MRI等)を受けることが大切です。子宮肉腫という「悪性」の病気ではないことも確認しておきましょう。
卵巣は子宮の左右にあり、女性ホルモンを分泌している小さくて健気な臓器です。
毎月生命の源となる「卵子」を作り出しているところですから、卵巣自身もいろいろな生命体に分化してゆく潜在能力を秘めているのです。
だそくですが、有名な漫画「ブラックジャック」中の名脇役「ピノコ」がその恩恵でうまれてきた生命体です。(とされています)
若い女性の卵巣腫瘍の中で最も有名なものが、奇形腫という腫瘍です。これは、卵巣の中に髪の毛や脂肪・歯など、ヒトのさまざまなパーツが発生してくる奇妙なものですが、そのほとんどがいわゆる良性です。この腫大した卵巣がお腹の中でねじれると茎捻転といって、急な激痛に襲われます。
卵巣腫瘍の診断はとても簡単です。超音波や血液検査等で良性・悪性の大体の区別をつけておきましょう。
手術が必要な場合は、お腹を切らずにすむ腹腔鏡手術をお勧めしています。
卵巣がんはごく初期にはまったく無症状ですから、早期発見がきわめてむずかしく、お腹の中で静かに進行するので、発見されたときに6~7割の患者さんは既にかなり進行した状態なのです。
少しでもお腹の膨満感等があれば、恥ずかしがらずに婦人科受診をお勧めします。
治療は徹底的に行わないと、治療後すぐに「再発」という現実に直面します。
初期治療の程度(抗がん剤・手術など)が予後に大きな影響を与える病気です。
また、卵巣がんの予防には「赤ちゃんをたくさん産むこと」もしくは「ピルの内服」が有効とされています。特にピルは、最も頻度が高い漿液性腺癌や類内膜腺癌に対する
予防効果が高いことが認められています。
卵巣がんの中には遺伝的な素因が疑われるものがあります。
身内の方に卵巣がんの患者さんがいらっしゃる方はなおさら、定期的に検診を受けるなど、特に早期発見に努めることが大切です。
子宮がんには子宮の入り口にできる“子宮頸がん”と、奥の方(胎児を育む部分)にできる“子宮体がん”
があります。この2つは全く異なる病気だということを、まずは知っておきましょう。
■■郡山市の子宮頸がん検診は当院で受診可能です■■
期間:2010年5月11日〜12月10日
対象となる方:2011年3月31日の時点で20歳以上かつ偶数年齢の方
※毎年の検診を推奨しています。
※無料クーポン券での検診も可能です。
※【子宮頸がん予防】HPVワクチン接種も可能です。
子宮の入り口(あかちゃんが出てくる部分)にできるがんを子宮頸がんといいます。
セックスにより男性から持ち込まれるヒトパピローマウィルス(=HPV)の中でもハイリスク型(HPV16, 18, 31, 33, 35, 52, 58型等)の持続感染が多くの子宮頸がんの原因なので、性行動の低年齢化・多様化にともない、10〜20代のHPV感染〜子宮頸がんの患者さんが増加傾向にあります。ハイリスク型HPVの感染そのものが直ちに子宮頸がんを引き起こすわけでは有りませんが、長い目で見れば子宮頸がんも性感染症と解釈されます。
早期には出血などの自覚症状がほとんど無いため甘く見られがちな病気ですが、前癌状態である高度異形成や上皮内がん(=0期)の段階であれば、日帰りで円錐切除(子宮の大部分を温存する治療)をし、後に妊娠・出産も可能です。
★HPVは型判定検査が可能です。(自費診療)
HPVワクチンの接種も可能です(自費診療:一回につき約13000円・予約制)
子宮の奥の方(あかちゃんを宿る部分)にできるがんで、妊娠・出産経験の少ない
閉経前後の女性に多くみられるようになってきています。
不正出血により偶然発見されることがあります。
進行するとかなり大規模な手術、場合により抗がん剤治療が必要となる怖い病気です。
心当たりのある方は早期に検査・・・経膣超音波検査と細胞診±組織診を受けてみましょう。
当院での子宮体がん検診は細胞吸引法ですので、あまり痛くありません。
卵巣がん同様、予防には「赤ちゃんをたくさん産むこと」もしくは「ピルの内服」が有効とされています。
欧米に比べればまだまだ少ないとはいえ、最近じわりじわりと患者さんの数が増えてきています。卵巣がん同様、遺伝的な素因が疑われるものもありますから要注意です。
意外でしょうが、自分でシコリに気づいて来院される方が多いのです。
ですから、月々の月経終了後自己触診も有効です。
早期にみつかって手術(最近は乳房温存術が確立されてきました)をきちんと受ければ、10年以上生きることも可能ながんです。検診は、乳腺専門外科医による定期的な視・触診以外にマンモグラフィー(乳房レントゲン)や超音波検査を受けることもおすすめします。
乳腺専門外科医は、当院より紹介することが可能です。
女性の卵巣は加齢とともに萎縮し、それにともない女性ホルモンの分泌低下をきたします。
卵巣からの女性ホルモンの分泌量をコントロールしている場所は脳の一部ですから、それに付随して、のぼせ、いらいら、うつ、冷や汗、不眠等の様々なつらい症状が出てきます。
また、女性ホルモンの分泌量が低下すると骨がもろくなる骨粗しょう症や高脂血症になりやすくなったり、記憶力にも悪い影響を及ぼします
これらの症状の緩和や進行を緩やかにするためには、従来卵巣から分泌されていたホルモンをおぎなう方法(HRT)も有効です。HRTには様々な方法がありますので、ご相談下さい。
その他漢方薬や生活習慣などに関するご相談にも対応させていただきます。
 月経前症候群(PMS: premenstrual syndrome)とは、毎月の排卵後から月経開始までの間に限り、特有の症状が出現し、月経が始まると不思議と症状が消失するという病気です。
主な症状は、イライラして怒りっぽくなり、他人に八つ当たりしやすくなる・集中力がなくなる・涙もろくなるなどの精神症状、頭痛・めまい・むくみ・乳房痛、食欲亢進または減退・吐き気・下痢や便秘などの消化器症状などです。
この病気の問題点は、特に男性社会の中で「病気を全く理解してもらえない」という点と考えられ、とりわけ毎月の精神的症状に独りで苦しんでいる女性は意外と多いのです。また、本来この病気に対してプロであるべきなのに、無知・無関心な産婦人科医師が少なからず存在することも悲しい現実です。
当院では個別カウンセリングを中心とし、ご希望に応じで漢方薬や低用量ピル等を用いた治療を行っています。